借地契約とは、土地を借り、その土地を使用収益する契約です。借地人は地代を支払い、地主は土地を使用収益させる義務を負っています。 なお、借地契約の主なトラブルは、次のようなものが考えられます。
- ・賃料(地代)をめぐる争い
- ・契約の更新をめぐる争い
- ・借地の用法変更をめぐる争い
- ・借地権の譲渡をめぐる争い
- ・定期借地権の設定・運用の争い
地主と借地人との間のトラブルが話し合いで解決しない場合、最終的には民事訴訟で解決するしかありませんが、地代の増額、減額を請求する場合には、まず調停を申し立てることになっています(民事調停法24条)。 また、借地に関する問題の紛争解決法として、借地非訟事件手続きがあります。これは、借地人と地主との利害調整を図るもので、借地人の申立てにより、地方裁判所(簡易裁判所の場合もあります)が地主に代わって借地人に借地権に関する許可を与える手続きです。 具体的には、
- ①借地条件変更の申立
- ②増改築の承諾に代わる許可申立
- ③建物の任意譲渡に伴う借地権譲渡・転貸許可の申立
- ④更新後の再建築について地主の承諾に代わる許可の申立
などがあります。
トラブル具体例