外国人に土地を媒介して売った
外国人に買ってもらったが…… 外国人に土地を媒介して購入してもらいました。契約の解除についてのトラブルになってしまいました。日本語は簡単なあいさつ程度ができる程度でほとんど理解できないことから、重要事項説明は買主の18歳の長男が立ち合い、通訳をしてもらいました。契約の解除に関する理解ができていなかったようです。説明について媒介業者に責任があるといいますが……。
重要事項説明はその物件を購入しようとしている買い受け希望者に対して、取引をするかどうかの判断をしてもらうためのものです。説明を行う取引主任者は、重要事項説明の内容を買主になろうとしている者に対して理解できるように説明するのが非常に重要なことです。
未成年者が代理人になることもできますので、未成年者への説明が直ちに違法性があるとはいえませんが、未成年者が不動産取引に関する知識を有し、説明を理解できるとは思えません。日本語が不案内である買い受け希望者であるときに、宅建業者は通訳を準備しあんければならないといった義務まではありませんが、「理解できる人の立ち合いを求める」など、説明義務を果たすための環境整備をする努力はあると考えられます。