- [よくある質問]:
- 4)借家権の無断譲渡・転貸
不動産トラブルFAQ
- 兄のアパートを大家に無断で引き継げるか
- 兄のアパートを大家に無断で引き継げるか 本来、賃借人は、賃貸人の承諾なしに、第三者へ賃借物に対する賃借権を譲渡することはできないことになっています(民法612条1項)。よって、賃借人が賃貸人に無断で譲渡を行った場合、賃貸人には、賃貸借契約の解除権が発生することになります(民法612条2項)。また、無断譲渡による解除は、法定解除(民法540条以下)の規定によるものではなく、民法612条2項…
- 友人との同居はまた貸しになるのか
- 友人との同居はまた貸しになるのか まず、「また貸し(=転貸)」とはどのようなことをいうのかですが、自身が借りている部屋を第三者に貸し、その代わりに第三者から家賃を支払ってもらい、本来の部屋の借主である自身はその部屋に住まない状態のことをいいます。本来、賃借人は、賃貸人の承諾なしに、賃借権を第三者へ転貸することはできないとされています(民法612条1項)。よって、賃借人が賃貸人に無断で転貸…
- 結婚して妹の代わりに夫と同居したいが通知は必要か
- 結婚して妹の代わりに夫と同居したいが通知は必要か 同居人が変わる上で気をつけることは、「また貸し」にあたるかということです。本来、自身が借りている部屋で他人を同居させることは、原則「また貸し」していることになり、その事実を大家さんに無断ですることは禁止となっています(民法612条)。さらに、賃貸借契約の中で、「第3者への譲渡または転貸(また貸し)」及び「貸室を第3者と共有して使用する」こ…
- 転職しても会社の借り上げ社宅に住み続けられるか
- 転職しても会社の借り上げ社宅に住み続けられるか 社宅とは、本来会社が所有している建物を社員に対して、無償あるいは割安の賃料で貸し出すものです。このような形態で貸し出している場合、社員は会社を辞めるのであれば、その社宅から出なければならないのが通常です。しかし、借り上げ社宅の場合は、建物の所有者は会社ではなく、別の第3者になります。なので、借り上げ社宅では、会社もしくは社員自身のどちらかが…
- 友人の海外出張中部屋を借りたいが。
- 友人の海外出張中部屋を借りたいが。 友人が海外出張中に友人の部屋を借りることはできるのかということになります。ここで問題は、純粋な留守番であるのか、それとも、又貸しにあたってしまうのかということです。本来、賃借人は、賃貸人の承諾なしに、賃借物に対する賃借権の転貸することはできないことになっています(民法612条1項)。よって、賃借人が賃貸人に無断で転貸を行った場合、賃貸人には、賃貸借契約…
- 夫と離婚したら妻は賃貸マンションから出て行かねばならないのか
- 夫と離婚したら妻は賃貸マンションから出て行かねばならないのか 本来、同居人(賃借人ではないが、共に生活をしていた者)は、賃借人に対する占有補助者という立場になるのが一般的であるため、賃貸借契約の終了における、建物明渡請求訴訟が生じたとしても、被告になることはないです。これは賃貸人が持つ、建物明渡請求訴訟の債務名義は、賃借人に対するものであるため、占有補助者である同居人も賃借人と共に退去さ…