競売参加

競売は、売り主が不特定多数の人に買い受けの申し出をさせ、最高値の申し出をした人に売却する売買契約の手法で、裁判所で手続きが行われます。買い手からすると、一般の相場より安い価格で不動産を購入したい場合に利用されます。このような競売は通常、不動産を買い取りたい専門業者が参加することが多いですが、一般の個人でも参加は可能です。

こうした競売に参加したい場合、まず、最初に新聞や専門雑誌の競売物件情報を閲覧し、希望物件に目星を付けます。新聞や雑誌の情報欄には、物件の面積や間取り、入札期間、入札方法、売却決定日などが記載されています。

購入したい不動産が決まりましたら、管轄の裁判所に出向き、該当する案件の「物件明細書閲覧コーナー備付資料ファイル」を確認します。このファイルには、物件の現在の使用状況や賃借権の有無、裁判所による当該物件の評価などが記載され、購入するかどうかを決める判断材料になります。

その上で、裁判所での入札に参加します。まず、定められた方式に従い、最低売却価格額の20パーセントに当たる額の保証金を差し入れます。入札の結果、見事、落札できた場合は、残金を支払って物件の引き渡しを受けます。注意が必要なのは、対象物件に抵当権の設定登記がされる以前に賃借権が登記されている場合です。こうした場合、せっかく落札しても、賃借人に引き渡しを求められません。物件の購入前に十分な確認が必要です。

【メモ】競売

債務を返済することができなくなった人が所有する不動産を裁判所が差し押さえ、最も高額で購入してくれる人に売却し、その代金を債務の返済に充てる手続き。競売物件は一般的に市場価格より2~3割安くなり、不動産業者が手続きに参加することが多いですが、一般個人も参加が可能です。各地裁には、物件明細書・現況調査報告書・評価書のいわゆる「3点セット」が備えてあり、競売参加希望者が自由に閲覧し、保証金を納付した上で入札に参加できます。開札を経て売却決定の許可が出されたら、代金を納付し、所有権の移転登記をした上で物件引き渡しを受けます。入札参加者がいない場合は、最低売却価格で販売する「特別売却」という手続きに移ります。

2020-07-06 18:33 [Posted by]:不動産の弁護士・税理士 東京永田町法律事務所