債務名義
強制執行によって実現される請求権(債権)が、確かに存在することを公に証明する文書です。債務名義があることで強制執行が可能になります。
確定判決や調停調書、仮執行宣言付支払督状などが債務名義の例で、強制執行の根拠となる文書になります。たとえば1000万円の土地の売買代金支払請求訴訟を行い、勝訴判決を得た場合には、判決が債務名義になります。判決確定前であっても一審判決が出て、判決に仮執行宣言が付されていれば、債務名義としての効力をもちます。土地の代金支払いに関して、執行承諾約款のある公正証書による土地の売買契約の契約書も、債務名義を持ちます。