意外と落とし穴になる電気の契約について
引っ越し先で1番初めにしなければならないことの1つである電気水道ガスの契約。
水道はそれぞれの市区町村で手続きになりますが、電気は2016年から、ガスは2017年からの自由化に伴い、電気会社やガス会社を自分で選ばなくてはいけなくなりました。
今回は、電気の自由化に伴って起こりうるトラブルと解決法ご紹介します。
電気・ガスは住み始める直前に契約をしなくては生活をはじめることができない欠かせないものです。
とにかく忙しくバタバタしている引っ越しのときは、どこの会社に申し込みをするのか、ゆっくり考えている時間はなかなかないですよね。
そうした中で、慌てて契約をしてしまいがちな電気・ガス。
ガスは自宅に来てもらわないと使い始めることはできませんが、電気は電話ひとつで使い始めることができます。
電気の電話契約の落とし穴
電話ひとつで使い始めることができる便利な契約ですが、
意外な落とし穴があるんです。
電話だけで電気を契約した場合、支払方法は請求書払いになることが多いようです(口座引き落としやクレジットカードは書類が必要のため)。
電話だけで気軽に契約し、すぐに電気が使えるようになって、あとは請求書を待つだけ。のはずですが…。
数週間が経った時、どこで契約をしたかわからなくなる。というトラブルがあるのです。
通話履歴から電話番号を確認し、特定する方法もありますが、通話履歴は電話をよく使う方だと1カ月もすると過去の履歴は消えてしまいます。
また請求書がすぐに届けば、請求書で確認ができますが、電気の支払いの多くは末日締めの翌月支払いです。タイミングによっては2カ月近く請求書が届きません(請求書を2・3カ月経っても送ってこない電気会社もあるようです…)。
契約先がわからない場合に困ること
そもそも、契約先がわからないと何が困るかというと、万が一停電などのトラブルが起こった時の問い合わせ先がわからなかったり、他の電気会社への切り替え手続ができなくなってしまいます。
たとえば、貸し出すことを目的に不動産を購入し、貸し出す前のリフォームをするため2~3週間電気を契約した場合、契約先がわからないと、リフォームが終わっても電気を止めることができなくなります。
借主が決まっても貸し出すことができず、請求書を待つしかないことになってしまいます。
また、最近では携帯などとセットで契約をすると割引や特典があったりするので、電気契約を切り替える人も多いようです。
しかし、どこで契約をしているかわからないと、解約手続きを進めることができないので、新たに電気契約をすることができません。
そこで、電気の契約先がわからなくなった場合の解決方法をご紹介していきます。
①ガスや携帯とセットになっていないか確認をする
他の契約とセットになっていて、すでに支払われている可能性があります。
口座引き落としや、クレジットカード決済になっていると気が付きにくいのでものです。
ガスや携帯の支払いの内訳を確認するか、契約先に問い合わせをしてみましょう。
②通話履歴が確認できないか問い合わせをする
各携帯会社によって消えてしまった通話履歴が確認できるかどうか、また、確認できる期間は異なりますが、1度問い合わせてみてもよいでしょう。
また、携帯の機種によって履歴の保存期間は異なります。
電気を使い始めた日は、住み始めた日、もしくはリフォーム等を始めた日と近いはずなので、その日の前後まで通話履歴を遡ることができれば電気会社が特定できるでしょう。
③お住まいの地域の旧一般電気事業者(みなし小売電気事業者)に問い合わせをする
電気を使えるのに支払い記録がない場合は、何かしらの理由で無契約状態になっている可能性もあるようです。
集合住宅の場合は、電気契約の申し込みをしていなくても電気を利用できるケースもあります。
どうしても契約先が分からない場合、お住まいの地域の旧一般電気事業者(みなし小売電気事業者)に事情を伝え、相談してみてください。
例えば、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県の富士川以東の地域だと「東京電力エナジーパートナー株式会社」になります。
その際には、住所はもちろん、電気メーターナンバーを控えてから問い合わせるとスムーズです(電気会社によっては、地域の旧一般電気事業者に会社名を通知していないため、わからない場合もあります)。
まとめ
基本的には、上記3つの方法によって解決できることがほとんどです。
万が一、電気の契約先がわからなくなってしまった場合、参考にしてみてください。
しかし、こうならないために電話で契約した後は、メモをとるなどをしておくことが一番です。
引っ越しの際はバタバタしていて、そのメモさえも無くしてしまう可能性もあるため、携帯などのメモ機能を活用し、すぐにいつでも見返せることが重要です。
家を買う予定がある方、借りる予定がある方は電気の契約に注意してください。