- [よくある質問]:
- 隣近所や住環境のトラブル
不動産トラブルFAQ
- 境界が違うことが判明した
- 30年前に分譲地を購入して家を建てましたが、最近、隣家の土地が私の土地に約7㎡侵入していることがわかりました。そこで、隣家との塀を正しい境界線上に移築することを請求しましたが、応じてくれません。また、仮に私の主張が正しいとしても、取得時効が完成しているので、移築請求には応じられないと言っています。 分譲地では、境界石を打って図面も交付してくれますので、購入前に実際に現地に行き、図面と現地が一…
- 公道に出るための道が塞がれてしまった
- 父から相続した宅地を兄弟3人で分けましたが、2人の兄は間もなく第三者に売却して移転してしまいました。そのため、私の土地は袋地になってしまい、公道に出るには元兄の所有地を通らなければなりません。兄が土地を所有していた時には問題がなかったのですが、現在の所有者は、柵を作って通れないようにしてしまいました。通行権は認められないのでしょうか。 他人の土地を通らなければ公道に出られない土地を「袋地」、…
- 隣地の建物が境界線いっぱいに建っている
- 隣家が土地と建物を移転した後、新しい所有者が建物を取り壊して2階建ての住居を建て始めました。しかしその建物は、私の敷地との境界線いっぱいに建っています。境界から50cm以上離さなければならないはずではないでしょうか。 民法では、建物は境界から50cm以上離さなければならない、と定めています(民法234条1項)。しかし、商業地域などでは昔から隣接した建築が慣習法により認められていました。建…
- 日照権が阻害される
- 隣地に商業ビルの建設予定がありますが、完成すれば日照権被害が生じるのは明らかです。建築工事の差止請求をしたいのですが、どのような場合に請求は認められますか。 ビルやマンションの建築ではつきもののトラブルです。この場合、日照被害が認められるためには、それが受忍限度を超えるか否かが判断基準になります。 判断基準は以下のとおりです。 ①被害の程度(日照阻害の時間の程度、採光、圧…
- 隣家の犬の鳴き声がうるさい
- 隣家は数匹の犬を飼っていて、その犬が夜間や早朝によく吠えるため安眠が妨害されます。また、放し飼いにされている犬もいるのですが、私の家の庭に入ってきて糞をするので汚くてしかたありません。何とかならないでしょうか。 ペットに関する法規として、動物の愛護及び管理に関する法律があります。この法律によると、「人に迷惑を及ぼすことのないように努める」ことが定められています(同法7条)。したがって隣家の犬…
- 隣の町工場の騒音や振動で生活が妨害されている
- 家の近くに町工場があって、騒音や振動がうるさくて困っています。このような工場の騒音や振動を取り締まることはできないでしょうか。 工場の騒音や振動は、騒音規制法と振動規制法によって規制されています。 騒音規制法は、著しい騒音を発する施設を設置する工場、事業所を規制します。規制の対象となる地域は、住宅が集合している地域、病院や学校の周辺をはじめ、都道府県知事が指定した地域です。規制の内容は、環…
- 高層マンションの建築で別荘の眺望が悪くなる
- 眺望がよいことが気に入り別荘を購入しました。分譲した不動産会社も、将来にわたって眺望を害する建物は建たないことを保証してくれていたのですが、突然、隣地に高層マンションが建つことになりました。これが建つと、眺望は全く台無しになってしまいます。眺望権を主張して、マンション建設差止請求はできないでしょうか。 眺望の阻害とは、他人の土地の上部空間を通じて周囲の自然景観を眺望する環境の阻害をいいます。…