不動産問題ブログ

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悪意
ある事情を知っていることを法律用語で悪意といいます。反対に、ある事情知らないことを善意といいます。悪意か善意かはさまざまな場面で問題になります。たとえば、動産を無権利者から取得した者がその動産を取得するという制度です。動産の即時取得(民法192条)は、取引相手が無権利者であることを知らない(善意)場合に成立します。反対に、取引相手が無権利者であることを知っている(悪意)場合には成立しません。…
悪意占有
占有を正当化する本権がないことを知りながら占有を続けることを悪意占有といます。他人の土地であると知っているにもかかわらず、その土地に居座っている者は、土地を悪意占有していることになります。 悪意占有者は、占有物から生じる果実(物から生じる収益のこと)を返還しなければなりません(民法190条)。具体的には賃料を返還する必要があります。占有物を滅失した場合、悪意の占有者は全額について損害賠償責任を負…
言い値
不動産を売りに出す際の売主が希望している売り出し金額のことです。売主は、通常、少しでも高く売りたいと考えます。そのために言い値は高めに設定されがちです。 売主は、媒介契約をした不動産取引業者から、言い値の適正額について助言を受けて価格調整をし、実際の売り出し金額(出し値)を決定します。 買主が希望している買い取り金額のことは指値といい、不動産の価格交渉については指値が入るなどといいます。…
青田売り
建物がまだ完成しないうちに、その建物を先売りすることです。新築物件の多くは青田売りによって販売されています。宅地建物取引業法には、開発許可や建築確認を済ませた後でなければ広告や契約ができない規定があります。
遺言執行者
遺言の内容を実現する者のことで、遺言に従った遺産分割の手続きを進めます。遺言執行者は、相続手続きに関する一切の権限を持ちます。財産管理や遺言執行の権限を持ちます。遺言執行者は相続人全員の代理人の立場もありますが、実際には相続人の中から選ばれた受益相続人である場合もあり、その場合は相続人と対立関係に立つこともあります。遺言執行者は独自の立場で遺言の執行を行います。
遺産分割
相続によって相続人の共有となっている遺産を各相続人の相続分に応じて分割して、各相続人の単独相続とすることを遺産分割といいます。(民法906条)。 遺産分割は相続人全員の合意により、自由にその内容を決定できます。遺言内容に反する内容の遺産分割でも、相続人全員の合意があれば可能です。遺産分割の効力は、相続開始の時点に遡って生じます(同法909条)。
異時配当
同じ債権について2つ以上の不動産に対して抵当権を有している者が、一部の不動産のみを競売し、その競売代金から弁済を受けることをいいます。 たとえば、AがBに1000万円の債権を有し、Aは甲不動産(1500万円・B所有)と乙不動産(1000万円・B所有)に抵当権の設定を受けていた場合に、乙不動産のみを競売にかけて1000万円のみの弁済を受けることを異時配当といいます。 この時、競売されたほうの不動…
意思表示
当事者が一定の法律効果が発生すること目的として外部に向けて意思を表示することです。契約の申込み・承諾などが典型例です。遺言も意思表示です。意思表示は必ずしも書面に現れる必要がありませんが、争いになった際に証拠がないと意思表示の存在を証明できずに裁判に負けてしまう可能性が高くなります。
囲障設置権
所有者の異なる2棟の建物があり、その間に囲障を設置できる空間がある場合、各所有者は他の所有者と共同して、その境界に柵や塀などの囲障を設けることができ、この権利のことを囲障設置権といいます(民法215条)。囲障の設置と保存の費用は、各所有者が等しい割合で負担するのが原則です。囲障設置権は借地人間でも認められます。
遺言
相続に際して、亡くなる方が自分の意志で相続の遺産分割方法を決定するために書くものです。「ゆいごん」というのが一般的ですが、専門家は「いごん」といいます。 遺言は、民法の方式に従います (民法967条以下)。自筆証書遺言は、遺言をする人が遺言の全文、日付、氏名を自筆で書いて印を押す必要があります。改正によって、物件目録のワープロ印字が認められたため、自筆証書遺言のハードルが下がりました。…
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